こんにちは、安井彩子です。
大判の和紙に裏打ちした時の糊が少し残っていたので、小品サイズの和紙にも裏打ちをしました。
裏打ちすることで本紙がより丈夫になります。
作品が大きい程に絵具や膠もたくさん紙にのるため、それによって紙が引っ張られます。
さらに紙自体の縮む力も働いて本紙が破れることもありますから、裏打ちしておくのが安心です。
本紙の裁断はパネルを直接当てて見当をつけます。
もちろん定規で測っても良いのですが、直角を出すのに失敗すると寸足らずになる事もあります。
なのでパネルを乗せてしまうのが確実です。
パネル側面に廻す糊しろ分、大きく裁断します。
アクリル板の上で裏打ち用の薄い楮紙に糊を付けます。
糊をやや薄め過ぎた気がしたので、裏打ち紙を少し置いて乾き気味にしてから再度糊を重ねました。
そして、いきなり裏打ち後の写真です。
本紙には水で湿しを入れておき、そこに裏打ち紙を刷毛で撫で付けていきます。
裏打ちが外れないよう、しっかりと撫で付けます。
表を向けて毛布の上で乾かします。
毛布はドーサ引きにも使っている、制作専用毛布です。
この日は雨天でしたが半日ほどで乾きました^^
糊もちょうど使い切れて良かったです。
それではまた
#日本画 #院展 #裏打ち
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